小規模多機能型居宅介護は、施設への通所を中心としながら、訪問、宿泊を組み合わせ、介護サービスを利用者の状況に応じて受けられる施設である。かつては利用者の状況が変わり他の介護サービスを受けようとした場合、手続きが大変なことや慣れ親しんだスタッフと別れる必要があることから、利用者の負担は大きいものがあった。
そこで、受けるサービスが変わっても、住み慣れた地域で生活を続けられるように支援するための施設として小規模多機能型居宅介護が生まれたのである。スタッフも地元の方を中心とした地域密着型の施設であり、異なるサービスを受ける場合でも、顔なじみのスタッフから受けられることが魅力だ。
また小規模多機能型居宅介護の魅力は利用者に関するものだけでなく、働く側にも魅力がある。例えば小規模多機能型居宅介護では、幅広い仕事に携わることが可能だ。他の介護サービスと違い、一度に様々な介護サービスに触れることができるので、多様なスキルを身につけたいという人に適している仕事だろう。また比較的介護度が低い方が利用するのでスタッフにかかる負担も少なく、無資格の方が入職するケースも少なくない。
◯より詳細な他の介護サービスとの仕事内容の違い＞＞＞http://shotaki.net
小規模多機能型居宅介護は通所を前提としているが、宿泊を希望する利用者が多いためにバランスをとることが難しくなっている現状がある。しかし、1事業所当たり定員29名以下と定められている小規模な施設であるためにアットホームな雰囲気があり、一人一人を大切にした介護に取り組むことが可能だ。利用者と深くかかわれる点が評価され、やりがいを求める人を中心に人気を集めている。
